B級手品師(マジック編)

手品商品のレビューを中心に綴ります〜(PC版での視聴を推進します)

To the Point (トスアウト・ブック) by Mark Lemon

 

【現象】

大きな会場でもデックひとつで観客全員を驚かせることができるトスアウトデックは古くからある名作です。このTo the Pointは、そのトスアウトデックと同じ現象をデックを使わずに演じることができる、メンタリスト向けのツールです。ギミックは「Point It」という小さな写真の本を模して造られています。Point Itは言葉が通じない環境下で持ち歩き、写真を指差してコミュニケーションをとるために作られた旅行者向けの小さな写真集のような本です。観客にそういった本があるということを説明し、実際に手渡していろんな写真があることを確認してもらいます。そうしたら、マジシャンはそれを後ろ向きで投げるなどしてランダムで一人の観客に渡し、他の人に見せないように胸元で適当なページを開き、そこにある写真に写っている物をひとつ覚えてもらいます。覚えた人には立ってもらい、本を別の人に渡してもらいます。 受け取った人も同じように適当なページを開いて写真を選んで立ってもらいます。それを繰り返して複数の観客に写真を覚えて立ってもらったら、全員に覚えた写真をイメージしてもらいます。マジシャンはその複数の観客のイメージを一気に受け取り、次々に観客が覚えた写真を言い当てるのです。

(特徴)既存のトスアウトデックとの大きな違い下記2点

1)トスアウトデックと同様に大人数相手に演じることはもちろん、対面で一対一で演じることもできます。

2)ゴムでくくったデックという不自然な物を使うことなく、Googleで「Point It Book」と検索すれば出てくるような道具を使います。

(補足)

解説は本の前書きのような形でギミックに直接英語で記載されていますため、GINではその内容全てを和訳し、さらに日本の観客向けに演じる際の補足説明等も加えた物をお付けしてお届けいたします。

(商品)

Pointという小さな写真の本、日本語解説付き

【GIN商品紹介より】

 

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「トスアウトデック」のブック版というところでしょうか。「トスアウトデック」をご存じの方でしたら、仕掛けの想像はつくでしょう。「トランプデック」から「Pointという小さな写真の本」に素材を変更することで、堅苦しさやあやしさがありません。マジシャンと観客の1体1での演技解説もありますが、観客に質問をする必要があり、不思議さは半減します。ステージマジック(大勢の観客の前)で演じるのがベストだと思います。あと、解説動画ですがダウンロードできる仕様にして欲しい、です。また、私のように英語の理解力が乏しい手品師は、日本語解説がないと理解に苦しむかもしれません(笑)。今回の評価(レビュー)は、ステージマジックで使用する場合という条件付きでいたします。

 

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